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アルカリ電解水は油汚れを分解できる?仕組みを簡単に解説!


換気扇の頑固な汚れが落とせる!という機能性でアルカリ電解水を知ったという方も多いのではないでしょうか。水からできているのに、なぜ汚れを落とすことができるのでしょう。


この記事ではアルカリ電解水が汚れを落とす仕組みや、落とせる汚れと落とせない汚れについて解説します!




目次

-アルカリ電解水の基本

-アルカリ性と乳化

-アルカリ電解水と酸性の物質

-アルカリ電解水が落とせない汚れとは?

-まとめ




-アルカリ電解水の基本



まずアルカリ電解水とは、水を電気分解して作られる、アルカリ性の強い水(洗浄剤)です。含まれる分子は水酸化イオンが主ですが、電気分解を促進するために食塩を入れれば水酸化ナトリウムが、炭酸カリウムを加えれば水酸化カリウムも含まれます。


なんだか難しい話?と思いきや、実は意外と単純です。

どんな成分が入っていても共通するのは「汚れを落とせること」で、汚れ分解のポイントは「乳化」です!



■アルカリ性と乳化


乳化作用

アルカリ電解水において、多くの汚れを落とせる理由がこれです。


乳化とは、水と油が混ざりあう現象においてよく聞く言葉ではないでしょうか。

細かい定義で言えば、本来溶け合うことのできない液体のうち片方を微粒子化して分散・分解すること=乳化です。


脂肪酸タンパク質油脂アルカリで乳化する性質を持っているため、本来は水であるアルカリ電解水と混ざり合って分解・剥離が可能です。


アルカリ電解水が汚れを落とす仕組みには、この乳化が重要なんです。



高い浸透力で入り込み、水酸化イオンが汚れを取り込んで乳化

          ↓

元は反発するはずの水でも、油汚れやタンパク汚れを分解!



洗剤に同じ性質を持たせる手段として代表的なものには、「界面活性剤を入れること」が挙げられますよね。実際、ほとんどの洗剤に入っています。

家庭でお皿を洗うときには気にならないという方でも、子供が触る机の汚れを拭く、野外で使用する、となると少し抵抗のある方もいるのではないでしょうか。


だからこそ、常備していて損がないのがアルカリ電解水です💧




■アルカリ電解水と酸性の物質


また、アルカリ性とは対称の存在である酸性物質に対して、アルカリ電解水はこんな働きもします。


水を構成する分子はH2O。なじみのある名前ですよね。

H2Oは、このように手をつないでいます。



2つのH⁺にひとつのO⁻で形を保っているのですが、電気分解するとそれを引きはがすことができます。

H⁺をひとつ引きはがして、OH⁻(水酸化イオン)が残ると…




陽イオンを帯びていたHがいなくなり、O⁻は片手が空いた状態。

=+イオンを帯びたものと結びつきたい!という状態です。



つまりプラスイオンを帯びた汚れと結びついてしまおう!という仕組みでも、アルカリ電解水は汚れを落としています。H⁺がいなくなったことによって空いた片手で、勝手に中性化しようと結びつくんですね。



 

まとめると…


 ① 細かい粒子で噴霧することにより、汚れと付着面の間に入り込み浸透


 ② 水酸化イオンが汚れを取り込むことにより分解・乳化


 ③ 汚れの剥がれた表面にはアルカリ性が残り、汚れを取り込んだアルカリ電解水に残ったアルカリ性と反発→剥離


 

不思議なほど汚れが落ちるのは、こんな仕組みからでした!


化学物質ナシで洗剤の役目が担えるからこそ、洗浄には水由来のアルカリ電解水もおすすめ!✨(もちろん、洗剤が悪いものというわけではありません✨)


▶アルカリ電解水「13.5water」



-アルカリ電解水が落とせない汚れとは?


こうして見るととても万能に見えるアルカリ電解水ですが、本当になんでも落ちるのでしょうか?

結論としてはNOなんです💧


残念ながら、アルカリ電解水にも不得意な汚れが…それはアルカリ性の汚れや無機物由来の汚れ。


まず同じ性質を持つものとは反発するため、分解できないことが多いです。

例えば水垢、石鹸が残った部分の汚れ、便器の黄ばみなど、大半は無機物由来の汚れです。消臭においても同じことが言えるため、雑菌臭や体臭には強くても、ガソリン臭などには期待できません。


前述した消臭も除菌・抗菌効果も、アルカリ性の強い環境で微生物や細菌が生きていけないことを利用した効果です。

今回の内容は除菌にも関係しており、膜を持つウイルス(エンベロープウイルス)の膜が脂質やタンパク質でできているため、それを破壊することによる効果があったりもします。


 

アルカリ電解水の洗浄力が期待できる汚れ


・油汚れ

・皮脂汚れ

・タンパク汚れ

・ヤニ汚れ     など


逆に酸性洗剤が、アルカリ電解水が苦手とする汚れを落とすことに長けているんですね!場面によって使い分けながら、ラクにお掃除したいものです。

 


-まとめ


本記事ではアルカリ電解水が汚れを落とす仕組みについて解説しました。


実際に汚れが落ちる様子なども、これから展開予定の検証シリーズでお見せ出来たらと思います。この汚れは落ちるの?と気になるものがございましたら、ぜひお問い合わせフォームからお送りください。

可能な限り検証します!(※検証の結果は100%の効果を約束するものではありません。あくまで参考程度にご覧ください💧)


最後までお読みいただきありがとうございました。


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